政府は17日午前、天皇陛下の譲位と皇太子さまの新天皇即位に伴う一連の儀式の
あり方を検討する「式典委員会」(委員長・安倍晋三首相)の第3回会合を官邸で
開き、国民に新天皇の即位を披露するパレード「祝賀御列の儀」で使う車にトヨタ
自動車のセンチュリーを採用した。
首相は式典委で「引き続き各式典がつつがなく整然と行われるよう精力的に検討を
進めていく」と述べた。
この日は一連の儀式の次第概要を決めた。新天皇が即位後に三種の神器の一部など
を引き継ぐ「剣璽(けんじ)等承継の儀」は皇居・宮殿「松の間」で5月1日
午前10時半から行う。
参列者は前例を踏襲して首相や閣僚、衆参両院の正副議長、最高裁長官らとし、
皇族は成年男性に限定する。平成の代替わりで女性の出席者はいなかったが、
今回は片山さつき地方創生担当相が対象となる。
新天皇が国民の代表に即位を宣言する「即位後朝見の儀」は松の間で5月1日
午前11時10分から行う。
参列者は、剣璽等承継の儀の出席者に加え、衆参両院の常任委員長や副大臣、
都道府県知事や市町村長の代表らを対象とする。女性の成年皇族も加わる。
天皇陛下が譲位前に最後のお言葉を述べられる「退位礼正殿の儀」は松の間で
4月30日午後5時から開く。
在位30周年記念 天皇陛下作詞 皇后陛下作曲 三浦大和さん記念演奏
2月24日に東京・隼町の国立劇場で開催する天皇陛下ご在位30年記念式典の
詳細も決定。福島県の内堀雅雄知事と川口順子元外相が国民代表として感謝の言葉
を述べるほか、天皇陛下が作詞、皇后さまが作曲された琉歌(沖縄の歌)を沖縄県
出身の歌手、三浦大知さんが披露する。式典参列者は約1700人を見込む。
祝賀御列の儀の使用車は安全性や環境性能などを重視し、日産自動車や
英ロールスロイス社、ドイツのBMW社など国内外大手から絞り込んだ。産経新聞
画像 時事通信 産経新聞
儀式で着用する服装も決定
式典委員会では、それぞれの儀式で着用する服装も決定されました。
このうち4月30日の「退位礼正殿の儀」では、男性は、黒無地のモーニングコートか紋付羽織はかま、またはこれに相当するものとしています。
女性は、ロングドレスやワンピースなどのデイドレス、白襟紋付き、またはこれに相当するものとしています。
一方、翌5月1日の「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」では、男性はえんび服や紋付羽織はかま、またはこれに相当するものとしていて、モーニングコートも認めるとしています。女性はロングドレス、白襟紋付、またはこれに相当するものとしています。
そして「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」では、勲章の受章者は着用するとしています。
政府関係者は、モーニングコートはえんび服より略式な服装だとしたうえで、えんび服では勲章をつけるものの、モーニングコートや和装では勲章を着用しないのが一般的だと話しています。
また、総理大臣の服装は、天皇陛下に合わせて決定される見通しです。
宮内庁長官「粛々と静かに執り行うのが適当」
式典委員会の会合で、山本宮内庁長官は「退位礼正殿の儀」での服装について、「退位の儀式は、いわばお見送りの場としての性格を有していることから、粛々と静かに執り行うのが適当だ。服装は、こうした趣旨を踏まえ、親任式にも用いられるような格式の高さと、えんび服とは異なり勲章などを着用せずにおめしになられるといった簡素さを併せ持つ、モーニングコートなどが適当だ」と述べました。
また、「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」での服装については「前回と異なり、前の天皇の崩御の直後に行われる儀式ではないため、服装は、毎年、元日に行われる慶事の『新年祝賀の儀』などと同様に、えんび服などとすることが適当だ」と述べました。
法制局長「政教分離の原則に反しない」
式典委員会の会合で、横畠法制局長官は「平成のお代替わりに伴って行われた式典は、昨年4月に閣議決定された基本方針にもあるように、現行憲法下において十分な検討がなされたうえで行われたものである」と述べました。
そのうえで、「剣璽等承継の儀」について「国事行為として行われるものであり、もとより宗教的意義を有するものではなく、憲法の定める象徴天皇の制度に沿うもので、政教分離の原則に反するものではない」と述べました。
また、退位礼正殿の儀について、「『剣璽等承継の儀』や『即位礼正殿の儀』と同様に、皇位とともに伝わるべき由緒あるものである剣璽や国璽、御璽を安置することに憲法上の問題はない」と述べました。 NHKWEBNEWSより
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パレード用センチュリーのCG画像が掲載されています。
予算8000万円だそうです。
あと、歴代御料車の画像も掲載されています。
参考までに。
↓
御料車が導入されたのは大正天皇の即位の礼から。
★御料車
1代目 (大正元年)デイムラー・ランドレー57.2HP(英国製)
2代目 (大正13年)ロールス・ロイス・シルヴァーゴースト(英国製)
3代目 (昭和7年)メルセデス・ベンツ・770・防弾仕様(ドイツ製)
4代目 (昭和26年)キャデラック・75リムジン(米国製)米国軍政下ですからね…
5代目 (昭和42年)日産・プリンスロイヤル(プリンス自工)
プリンスという国産高級車メーカーが日産に買収され併合され日産が受注。
6代目 (平成18年)トヨタ・センチュリーロイヤル(関東自工)
日産が仏ルノーの傘下に入ったことでトヨタに発注
★祝賀御列の儀
大正天皇:デイムラー・ランドレー57.2HP(英国製)
昭和天皇:ロールス・ロイス・シルヴァーゴースト(英国製)
平成天皇:ロールスロイスのコーニッシュIII(英国製)
徳仁天皇:トヨタセンチュリー(関東自動車工業)… (T_T)
報道によれば外車ではBMWとロールスロイス・ドーンが候補だったそうですが。
以前の日本であれば文句なくロールスロイス・ドーンを採用したでしょうね。
御料車は皇室だけでなく、王室外交でも使用される車両です。
皇室の自動車導入にあたっては英国車が中心を担ってきたのに、こういう伝統はあっさりスル―。
まあ、国が確かに保守性向になってきてるからでしょうかね。
ただ、こういう儀典車両は欧州車には適いませんよ今でも。。
トヨタ・センチュリーロイヤル 価格5250万円(防弾仕様は9450万円)
ロールスロイス・ドーン 価格3890万円
※センチュリーロイヤルはトヨタの静岡県裾野市工場で作ってます。(元・関東自工)