全国戦没者追悼式 終戦から77年 天皇陛下今年も「深い反省」

天皇皇后両陛下

全国戦没者追悼式で天皇陛下のお言葉に「ここに過去を顧み,深い反省とともに・・」が使われたのは、上皇夫妻が退位する前の平成27年8月15日(土)(日本武道館)からでした。

上皇陛下が即位した平成元年のお言葉は過去を顧み深い反省とともに・・のお言葉はなく、平成26年までずーーっと同じ定型文でしたが、終戦後70年目を迎えた年から「ここに過去を顧み,さきの大戦に対する深い反省と共に」が入ります。

当時の天皇陛下が退位、上皇陛下になり、皇太子が天皇になり令和になり令和元年、全国戦没者追悼式はまだ新型コロナ前でした。今上陛下の全国戦没者追悼式でのお言葉は、平成から受け継がれ「ここに過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,全国民と共に,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」

そして令和二年、コロナ禍での全国戦没者追悼式から新型コロナをお言葉に入れるようになりました。ニュアンスは多少違いますが、令和三年、今年の令和四年と同じように新型コロナのことが言及されています。

そして変わらず、「ここに過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い・・・・」と定型文が続くのでした。
果たして戦後何十年経ったら深い反省のお言葉が無くなるのだろうか。

出掛けていたので追悼式の生中継は見ませんでしたが、ニュースでみたところ雅子さまも回数を重ねて大分安定して式典に出られたとの印象を持ちました。「習うより慣れろ」でしょうか。 式典での服装が毎年同じなので令和2年も令和4年も同じように見えますが、天皇陛下の白髪が増えました。というか増やしたようです。

昭和天皇 最後の追悼式

令和四年 天皇陛下のお言葉

ここに,戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,過去を顧み,深い反省の上に立って,再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,全国民と共に,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。
終戦以来77年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。
私たちは今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による様々な困難に直面していますが、私たち皆が心を一つにし、力を合わせてこの難しい状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います。ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

終戦から77年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。天皇、皇后両陛下や岸田文雄首相、遺族ら約1000人が参列。戦没者約310万人の冥福を祈るとともに、不戦の誓いを新たにした。天皇陛下はお言葉で、今年も「深い反省」との表現を用いながら、平和を願う気持ちを示された。式典は、新型コロナウイルス感染防止のため、3年連続で規模を縮小した。従来は約6000人が参列していたが、厚生労働省は各都道府県からの参列遺族を20人に制限するなどした。京都、山口、愛媛、沖縄の4府県の遺族代表は欠席した。式典は午前11時50分すぎに始まり、正午に参列者全員で1分間の黙とうをささげた。その後、天皇陛下が「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」とのお言葉を述べた。感染拡大が続く新型コロナについても言及し、「力を合わせてこの難しい状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願う」とした。
岸田首相は式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いをこれからも貫いていく」と不戦の誓いを強調。「いまだ争いが絶えることのない」と国際社会の現状を踏まえた上で、「世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組む」とした。近年の歴代首相が表明していたアジア諸国に対する責任には触れなかった。
記事出典 時事通信 https://www.jiji.com/jc/article?k=2022081500420&g=ryl



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  1. おきうと より:

    今晩は。北は大雨。関東はかんかん照り
    昔ならば「水害、疫病 何の呪いか?元号を変えよう」対象でしょうね
    皇族の「お言葉」は、主語が無い。頭の悪い私は
    毎回、誰が反省するのか、
    ある日、突然 鉄の雨に撃たれ死んでいった父(ざわわの歌詞)を持つ国民が
    何を反省するのか?
    昭和天皇を祖父に持つ今上が 反省するのか?

    広島の「二度と過ちは繰り返しません」も
    広島の人は 過ちを 犯したのか?
    理解できないでいるので、戦没者…は、見ません
    忍びがたきを耐え……ばかりが流れる 終戦のお言葉
    全文見ると、やむにやまれぬ戦い(自衛のため’と あります。
    米の 制裁、石油封鎖、日本は 追い込まれました。
    これを、どう見るかは、それぞれです
    「戦争をした日本は悪い」の刷り込みをされているようで、情けなくなります
    参院選で 福島瑞穂が、「センソーはさせなーい!」と 叫んでました。
    今 日本で? ロシアに行って 叫んでらっしゃい
    です

    コロナで、医療機関大変な思いをしてるのに
    救急車が 不足で 消防車まで駆り出されてるのに

    ジリジリ暑くても、首相は茨城でファミリーゴルフ
    楽しそうでした

    なんも 言えねー

  2. やしま より:

    最晩年の昭和天皇陛下のお姿とお言葉を聞き、胸が熱くなりました。会場で涙を流される方も映されていましたが、本当に、「天皇陛下のお姿を見ると、涙がこみ上げてくる」というのが昭和の時代でした。陛下は私の記憶にあるお姿から猫背でしたが、より一層背がお曲がりになり、足元もおぼつかなく、そして癌闘病でおやせになられ。さらにかたわらに香淳皇后陛下のお姿もありませんが、それでも心の光、日本の天皇陛下でした。懐かしいお姿をありがとうございます。
    そして時代は下り、だんだん「天皇陛下」という存在が軽くなり、今に至ります。雅子皇后陛下、今年も揺ら揺らなさっておられていて。私は夫とどうしても体幹が弱いのなら、薄目を開けておいたほうがいいんじゃないの?などとテレビを見ながら話をしておりました。その他は慣れてこられて良かったと思います。服装に関しては美智子様がこれと決めたお着物姿よりは、まあ落ち着いて見られるかな。本当に美智子様は皇室の改変者でしたよ(改革者ではないです)。

    岸田首相の言葉がまた、前の首相の言葉とほとんど同じ、ということでマスコミ的には話題になっています。首相は前日にゴルフの練習をしていたとかで「そんな暇があるのなら、今回の参議院議長の話のように、心に響く『自分の言葉』を考えろ!」と、一般人に言われておりましたねぇ。この方ってなんか皆他人事。災害ありコロナありの世の中なのに。

  3. マグノリア より:

    おはようございます。
    昭和天皇、懐かしいです。
    昭和63年までお言葉を述べられたのですね。

    お言葉については本人が作成されるのではないので何とも評価できませんが、代替わりしたらその方の目線で述べられるように配慮が必要ではないかと思います。
    私が一番気になるのはマスク、前にも後ろにも横にも人はいません。
    お言葉を述べられるときだけマスクを外すべきだと思います。
    それが言葉だけでなく、戦没者の方々のご冥福を祈るマナーの一つではないでしょうか。

    皇后陛下は言葉を発しなければ「決意と覚悟」の上公務に問題はないものと思われます。
    先日このコロナ禍でご静養は考えられないと申し上げましたが、もしかすると、、、と思い始めました。
    何しろ一般常識では考えられないことが続々と起こる世界ですので。

  4. 白雪山羊 より:

    mayuさん、更新有難うございます。あれから目眩は落ち着かれましたか?

    今日は終戦の日ですね。
    戦後70年から「反省」の言葉が入ったんですか…いつまで反省…どうなんでしょう。
    とにかく平和を維持する事が大事ですね。

    mayuさんも仰る様に
    雅子さま、少しずつ慣れてきた感じに思えました。
    今上陛下の白髪も増えましたね。

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